2022年3月6日に愛知県西尾市にて開催されたにしおマラソンに出走してきました。
20km近く暴風に煽られるレースでしたが、目標としていたサブ3.75を達成し、フルマラソンのPBを4時間17分23秒から3時間38分8秒に一気に更新することができました。
・フルマラソンを走るってどんな感じか知りたい
・サブ3.75を目指すランナー
レースまでの練習量
2021年10月の金沢マラソンを終えてからの練習量は以下の結果になりました。
月 | 月間走行距離 |
11月 | 122.4km |
12月 | 196.6km |
1月 | 191km |
2月 | 142.6km |
11月は金沢マラソンからのリカバリーということで、そこまで負荷はかけず。そして12月からは走行距離を意識的に増やすために朝ランを取り入れました。
また、金沢マラソンの反省点から週末のロング走を取り入れました。20km以上のロング走は7回、うち2回は30km走を実施しており、サブ3.75達成に向けて意識して長い時間走るようにしています。
レースの準備・持ち物・給食給水
前日の夜
にしおマラソンの会場へは名古屋駅から電車で約1時間です。しかしながら、直通電車の本数が少ないことから当日朝の混雑を避けるため、にしおマラソンの「吉良温泉宿泊プラン」を利用しました。
前日に会場から車で20分ほどの距離にある吉良温泉の旅館に宿泊。当日の朝は旅館から会場への送迎バスが出るため余裕を持って準備ができました。なお、送迎バスには20人前後のランナーしか乗っておらず、意外とこのプランの利用者は少なかった様子。
前日夜の食事はこちら。旅館の食事ではなくカーボ飯です。
おにぎり、カステラ、モルテンでエネルギーチャージ。
当日の朝
当日朝の食事は旅館の朝食をいただきました。
生ものはパスし、ご飯、味噌汁、焼き物、漬物のみに。(写真は撮り忘れました。。)
前回の金沢マラソンでは朝ご飯を食べ過ぎたので、炭水化物はご飯茶碗一杯だけ。
結果的にレース中に気持ちが悪くなることは無く、当日朝の食事量をセーブする選択肢は正しかったようです。
レースの服装
(ウェア)CW-X Tシャツ
(ウェア)finetrack ドライレイヤー
(ウェア)2XU MCSランコンプショーツ
(ウェア)Runtage アスリートサポートソックス 足袋タイプ
(ウェア)C3-fit アームカバー
(ウェア)C3-fit カーフカバー
(シューズ)ASICS Magicspeed
(バッグ)Salomon アジャイル5
風が強いことを考えキャップは被らず。
一方、手袋を忘れてしまったのですがこれは失敗でした。風が強く指先が終始冷えっぱなし。
また、2XUのランコンプショーツを履いての初マラソンでしたが、最後まで疲労により脚が止まることがなくサブ3.75達成に貢献してくれた一着となりました。
給水給食
途中で気持ち悪くなった金沢マラソンの反省から給水は一度にたくさんでは無く、毎回少しを心がけました。スポーツドリンクと水が並べられてましたが、私はスポーツドリンクを飲みずぎると気持ち悪くなるので全て水を取りました。
レース中の給食は携帯したジェル(マグオン2つ)とエイドのうなぎ串。普段からあまり給食を取らずに走っていることもあり、無理にエネルギー補給をして気持ち悪くなるくらいなら、何も取らずに走った方が最後まで行けるはずと考えこの選択をとりました。ジェルは10km過ぎにグレープフルーツ味、25km過ぎにカフェイン入りのレモン味を取りました。また、タイムロス覚悟でうなぎ串だけは食べました。
レース振り返り
レース前に立てたにしおマラソンの戦略はこちら。
前半で貯金を作り、後半は貯金を切り崩してサブ3.75達成をする予定でした。
スタート〜10km
ラップタイム(ネット):0~5km/27’37、5~10km/24’28
西尾市文化会館をスタート。市街エリアを抜け東に向かい、矢作古川に沿って住宅地を抜けながら三河湾に向かって南下します。住宅街を抜けるため細かい右左折が多い序盤でした。
この日は北西の風が吹いていましたが、路地を抜けるコースでもあり序盤はそこまで気にならず。スタート直後は道が狭いということもあり、最初の1kmは5’30かかりました。そこからは徐々にランナーの感覚も開き走りやすい距離感に。なお、第一給水所のトイレに並んだので最初の5kmは2分近くロス。5km以降はトイレロスを取り返すためにペースを上げたものの、設定ペースを大幅に上回っていたためこのままのペースで巡航できるか不安を抱えながらのスタートに。
10km〜20km
ラップタイム(ネット):10~15km/25’07、15~20km/25’33
矢作古川を南下し徐々に三河湾に近づきます。15kmを過ぎで防波堤沿いに出た辺りから海風を感じるように。そして19km付近の一色大橋、うなぎエイドのある一色さかな広場に向かいます。
15km過ぎから想定していた通り海風を感じ始めます。胸に付けたアスリートビブスがバタバタ言い始め、髪もボサボサに。そして第一の難所「一色大橋」。何も守ってくれるものはありません。真正面から風を受けながら橋を上ります。背の高いランナーを見つけてはその後ろに入るを繰り返すも、風が強過ぎて全く風よけにならず。当初のプランでは集団にくっついて楽をしようと考えていたのですが、入る集団もない。ペースは維持できているものの、この後のエリアに向けての不安は募るばかりでした。
20km〜30km
ラップタイム(ネット):20~25km/27’59、25~30km/25’21
一色さかな広場を過ぎ、約3km防波堤の上を走ります。防波堤を降りると一度住宅地に入り、その後は田畑沿いをコの字を描くようにして、また海に向かうコース。
にしおマラソンの第二の難所は一色さかな広場を過ぎた後の防波堤でした。風速10km近い海風が正面から左からと約3kmの区間煽り続けてきます。前を走るランナーたちを見ると、海風に圧されてペースが落ちていることが一目瞭然。上げた脚が風で圧されて反対の脚に当たり転びかけることもしばしばありましたが、とにかく我慢して脚を止めずに進むことを心がけました。結果的に5kmラップ2分半のロスで済んだことはラッキーでした。
25km過ぎの田んぼ道を走っている時に後ろから肩を叩かれ振り返ってみると、ゲストランナーのワイナイナさんが。抜かすランナーさん全員に声かけをしていました。そこから、1kmほどご一緒に。ゆったりとしたフォームながらも速い外国人選手の走りを真後ろから見る中々ない経験。結果的に防波堤エリアで落ちたペースの立て直しに繋がった瞬間でした。
30km〜ゴール
ラップタイム(ネット):30~35km/26’39、35~40km/24’54、40~42.195km/10’30
田畑を抜け、矢作川堤防に上り一気にゴールに向けて北上します。そして、残り4kmは緩やかに降った後、微妙なアップダウンを経て市街地に戻りゴールです。矢作川で完全に心を折られたランナーも多かったのではないでしょうか。私も含め全てのランナーが斜めになって走ってました。
矢作川堤防に差し掛かった地点で手元のGarminが示すタイムは2時間40分くらい。ここからキロ6分で行っても3時間45分切れるなということが分かり、心の余裕が生まれました。当初描いていたレースプランよりも早い時間に矢作川堤防まで到着することができたので、向かい風ポイントは我慢、右折すると追い風だからそこまで頑張ろうという思考に。
案の定強風で何度も押し戻されそうになりながらも、風が緩くなったらペースを上げる、風が強くなったらペースを落とすを繰り返しました。上手く難関区間を乗り切りきり、矢作川堤防から外れます。気持ちに余裕があったからなのか、残り4kmは追い風の力を借りつつギアを上げることができました。ラップを見直すと最後の4kmは4’50を切っており、見事なネガティブスプリット。
当初描いたレースプランを上回る形で、にしおマラソンを終えることができました。
リザルト
グロス:3時間38分53秒
ネット:3時間38分08秒
サブ3.75達成目標で臨んだ今回のレース。強風の中にも関わらず、目標としていたサブ3.75から7分早いタイムでゴールでき、金沢マラソンの悔しさを払拭できたレースとなりました。