レース

【大会レポ】にしおマラソンの様子を紹介

にしおマラソン

2022年3月6日に愛知県西尾市にて開催されたにしおマラソンに出走してきました。

こんな人に読んでほしい

・今年のにしおマラソンの雰囲気が知りたい
・来年のにしおマラソンへの出走を検討している

にしおマラソンは愛知県で開催される唯一の男性が出走できるフルマラソン。

愛知県のフルマラソンといえば名古屋ウィメンズマラソンが思い浮かびますが、抹茶とうなぎで有名な西尾市が旧一色マラソンを継承する形で男女が出走できる新しいフルマラソンを開催しました。

にしおマラソンの概要

にしおマラソンの情報はこちら。

・スタート:西尾市文化会館 
・ゴール: 西尾公園総合グラウンド
・スタート時間:9:15、9:20、9:25、9:30(ウェーブスタート)
・エントリー人数:4396人(男性 3794人、女性 602人)
・エントリー料金:12,400円
・公認:なし

コースマップはこちら。

スタート・フィニッシュ会場を起点に右回りで西尾市内を一周します。

会場の様子

ランナー受付

にしおマラソンは事前のランナー受付はありません。エントリー時に登録した住所へアスリートビブス、測定チップ、参加賞、各種案内が送られてきます。測定チップはシューズに括り付けるタイプでした。

コロナ禍以前の大会であれば当日はスタート地点に並ぶだけで済むところ、2022年大会はスタート会場にて各種書類を提示しリストバンドを受け取る必要がありました。

会場に到着したランナーは、一週間前からの健康チェックシートワクチン2回接種の証明書もしくは72時間以内のPCR検査結果を提示し、リストバンドを受け取ります。このリストバンドがないと、更衣エリアのある西尾市文化会館およびスタートブロックへは入場ができない仕組みです。

荷物預かり

アスリートビブスの番号に応じたテントに自ら荷物を置くスタイル。事前の郵送物の中に番号が記載された手荷物用のタグが同封されているので、事前にタグを荷物に括り付ける必要があります

マラソン大会でよくあるビニール巾着袋に自身の番号が記載されたシールを貼り預ける方式ではないため、戸惑っているランナーも見受けられました。

なお、事前案内には記載がなかったものの、私が預けた際には荷物預かり所の入り口で大きめのビニール袋が配布されていました。しかしながら、締め切り時間直前に預けた人たちはビニール袋をもらえなかったとのこと。来年以降も同様の方式であれば、必要な人は自身で袋を用意した方が良さそうですね。

トイレ

出場ランナー数に対して会場のトイレの数は少ない印象を受けました。

スタート地点にあるトイレは、西尾市文化会館内とスタートエリア付近に並べられた仮設トイレのみ。結局、整列時間過ぎても仮設トイレへの列は無くなりませんでした。私も整列完了時間ギリギリまで並んではみたものの、あきらめて第一エイドのトイレを利用しました。

スタート前のトイレ時間確保も市民ランナーに求められるスキルですが、用意されたトイレが少な過ぎては対策のしようがありません。来年では改善を期待するポイントの1つです。

コース

実際に走ってみるとにしおマラソンの攻略ポイントはやはり「風」であることを痛感しました。

風が強いことを予想して走り出しましたが、予想を超えてくる強風。予報では風速10メートル、体感だと酷いところで風速20メートルくらいあった気がします。中間地点付近にある風車が全力でぐるぐる回る光景を目にした時は心が折れそうになりました。

事前の想定通り一色大橋付近は正面から、矢作川堤防では横から風を受ける形に。特に、一色さかな広場を過ぎたあとの防波堤がしんどかったです。三河湾を眺める余裕はなく、海風に圧されないように身体を斜めにしながら走ってました。

大会サイトでは「初心者にやさしく、記録も狙えるフラットなコース」とありましたが、そんなことはなく常に風速10メートル近い風に煽られ続ける非常にハードなコース。来年からは注釈として「風が吹かなければ」を付け加えてほしい。

例年3月は非常に強い北西の風が吹きやすいとのこと。コースが右回りのため、風がある日のレースでは中盤の海沿いは真正面から、終盤の矢作川堤防は斜め前から風を受け続ける形になります。今回のレースでは転倒したランナーもいたようですし、安全面からもコース変更の検討が必要ではと感じます。

来年以降のにしおマラソンへの出場を検討しているランナーは、強風であることを前提とした準備が必要です。当日の気温次第ですが、強風が吹いても大丈夫なようにアームカバーや手袋といった防寒対策砂埃や目の乾燥を避けるためのサングラスを用意した方が良いでしょう。逆に、風を受ける面積を少しでも減らすためにキャップは被らない方がおすすめです。

フィニッシュ後

フィニッシュラインをくぐると、マスクをもらい、机に並べられたペットボトルと完走賞のメダルを自ら取るコロナ禍スタイル。なお、なぜか給食のみEXPO会場のブースに行ってもらう形でした。もらい忘れたランナーもいそうですね。

完走メダルは西尾市の名産である抹茶をイメージしたデザイン。そして、西尾市の特産品である海老煎餅といがまんじゅう。

コロナの対策費が含まれているとはいえ、エントリー料は1万円を超えてます。参加賞のネックウォーマーは無くてもよいので、フィニッシュ後に配る給食はおにぎり等お腹にたまるものを追加して欲しかったのが正直な気持ち。

来年に向けて

今年のにしおマラソンはコロナ禍のため規模を縮小しての開催でした。しかしながら、会場の面積や道中のコースの狭さから今回出走した4000人が現状の運営におけるキャパシティだと感じます。また、交通アクセス(朝の時間帯に名古屋駅からの直通電車が少ない)や遠方からの参加者の宿泊先(駅周辺のホテルが少ない)の問題も出てくると思います。

にしおマラソンは愛知県唯一の男女が出場できるフルマラソンということもあり、運営やボランティアの方々も非常に気合が入っていた印象。また、吹きっさらしの寒い中でも沿道でゴミ拾いや応援をしてくださった西尾市民の姿からは、この大会を地元に根付かせたいという気持ちが伝わってきました。

今大会の反省点を生かして、来年以降もより良い大会となっていくことを期待しています。

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