ランニングギア

Garmin「VO2MAX」の予想タイムは本当か?

Garmin 745
こんな人に読んでほしい

・GarminのVO2MAXは何を示しているのか知りたい
・どう設定すればVO2MAXを測定できるようになるの?
・VO2MAXの数値はどう練習に活かせばよい?

Garminユーザーのランナーが毎日目にする「VO2MAX」。 Garmin Connectアプリ上では「VO2MAX」しか表示されませんが、ランニングウォッチ上では予想タイムを見ることができます。

しかしながら、表示された予想タイムがあまりにも自分の実力とかけ離れていたため、「VO2MAX」とその予想タイムについて調べてみました。

「VO2MAX」とは

「VO2MAX」とは最大酸素摂取量のことで、人が体内に取り込むことのできる酸素の1分間あたりの最大量を示す指標。単位はml/kg/分 で1分間に体重1kgあたり何ミリリットルの酸素を摂取できるかを表しています。

この「VO2MAX」が高いとランニング中に筋肉に供給する酸素量を増やすことができます。つまり、ランニングの強度が上がったとしても、スピードを上げることが可能になります。

正確な「VO2MAX」は、専用マスクを着用してトレッドミルやエアロバイクで測定する方法することができます。専用マスクを装着し、ランニング中(運動中)の呼気を採取し呼気ガス分析装置によって呼気流量や呼気中の酸素濃度、二酸化炭素濃度を分析し、VO2MAXの値を導き出します。

一方で、Garminのランニングウォッチではユーザープロフィール、最大心拍数、VO2Max、過去数週間のトレーニング履歴にもとづいて総合的に算出しているようです。
私の現在の「VO2MAX」は58でした。

Garmin VO2MAX

本格的に走り始め月間走行距離が100kmを超えるようになった2021年8月時点での53から5上昇しています。

また「VO2MAX」は最大心拍数と安静時心拍数からも求めることができます。算出式は「15x最大心拍数/安静時心拍数」。28歳の私の場合、最大心拍数は「最大心拍数=220ー年齢」より 192、安静時の平均心拍は60であるので「VO2MAX」は48とGarminよりも小さな値でした。

Garminの方が複合的に算出しているので最大心拍数と安静時心拍数から求める値よりは正確でしょうが、一度は機器を使用し正確な「VO2MAX」を測定してみたいですね。

Garminで予想タイムを算出するための設定

「VO2MAX」や予想タイムを計測、計算させるためには、いくつか自動検出を有効にする必要があります。
私はGarminの「ForAthlete745」を使用しており、「*45シリーズ」での設定方法を記載しています。

「最大心拍数」の自動検出ON

UPキー(左側真ん中)を長押しし、メニューページを表示
スクロールし「トレーニングレベル」→「自動検出」→「最大心拍数」の順に選択
「最大心拍数」を選択した状態でSTARTキー(右側上)でON/OFF切り替え

「パフォーマンスコンディション」をON

UPキー(左側真ん中)を長押しし、メニューページを表示
スクロールし「トレーニングレベル」→「パフォーマンスコンディション」の順に選択
「パフォーマンスコンディション」を選択した状態でSTARTキー(右側上)でON/OFF切り替え

「TrueUp」をON

UPキー(左側真ん中)を長押しし、メニューページを表示
スクロールし「トレーニングレベル」→「TrueUp」の順に選択
「TrueUp」を選択した状態でSTARTキー(右側上)でON/OFF切り替え

予測タイムをどう練習に反映するか

Garminのランニングウォッチでは、「パフォーマンス」ウィジェットからフルマラソン、ハーフマラソン、10km、5kmの予想タイムを見ることができます。しかしながら、私の場合はあまりにも現実とかけ離れた数値が出ております。

私の執筆時点でのベストタイムは、

5キロ:21’40(4’20/km)

10キロ:46’42(4’40/km)

ハーフマラソン:1’46’41(5’03/km)

フルマラソン:4’17’22(6’05/km)

とあまりにも現実離れした数字になっていました。これでは練習ペースの参考にもなりません。フルマラソンのタイムをペース換算した4’28/kmが閾値走ペースとして妥当な線で、残りのタイムについては将来的な目標として頭に入れておくくらいの感じでしょうか。

参考にできるポイントを挙げるとすれば、自身が「スピード型」か「スタミナ型」かをぱっと見で判断できる点。

私の場合は実際の記録と予想タイムの距離×時間の傾向が共通で、短い距離の方がレベルが高く、距離が伸びると換算ペースが遅くなります。この傾向から私は「スピード型」のランナーだなとということが分かりますので、LSDやマラソンペースでのロング走のような持久力を向上させるメニューを入れる必要がありますね。

予想タイムは1指標として使い、こだわりすぎない

Garminの「VO2MAX」や予想タイムは自身の距離適性の把握には使うことができます。客観的な数値としてフィードバックされるので練習計画の参考になりそうです。

一方で、表示される数値にこだわりすぎた練習をしてしまうと、実力よりもハードな練習メニューとなりオーバーワークや怪我のリスクが高くなります。

Garminが示す数字は自身の立ち位置を把握する指標の1つとして活用するのがベターということですね。

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