On「Cloudstratus（クラウドストラトス）」安定感に優れた一足

硬めのソール、安定性は抜群

「Cloudstratus」を履き、キロ7分から4分までペースを上げて走ってみました。結論から言うと、キロ5分〜4分半くらいのペースまでであれば気持ちよく走れるなという感覚です。

On「Cloud」が柔らかめのクッションなので、CloudTecが2層の「Cloudstratus」はもっと柔らかいのではないかが履く前のイメージ。しかしながら、実際に履いて走ってみると想像よりも硬く、地面からの反発を得るシューズいうよりは着地衝撃を吸収するシューズという印象。ぐにゃっとした沈み込みはなく、安定感と接地感が良い感じ。

どちらかというと、ASICSの「GELKAYANO」「GT-2000」あたりが近いのではないでしょうか。ソールが硬い分着地時の安定性は抜群です。レースでも、例えばフルマラソンでサブ4を目指す等であれば十分活躍してくれるシューズだと思います。

一方で、カーボンプレートが入っているシューズと比べると反発力は劣るため、キロ4分半くらいを切ってくると上手くスピードに乗れないなという感触。

また、重さが300g程度ということで、私にとってはキロ4分半あたりからが靴の重さが気になり始めるペースでした。

そもそも、このシューズはキロ4分とかをターゲットにしていないとは思いますが。

踵のホールドとアッパーのフィット感が良い

「Cloudstratus」は樹脂製のヒールカップとスターシューレースシステムにより、しっかりとしたホールドとフィット感を得ることができるシューズです。

硬めのヒールカップが踵をしっかりホールドすることで着地時の脚ぶれを防いでくれます。ガチガチにホールドする感じではないものの一体感があります。

遅いスピードで走るほど着地時の安定感が減り脚が左右にぶれやすくなるので、ゆっくり走るランナーにも優しい作り。

前足部はゆとりのある設計がなされており、甲高や幅広の人でもフィットしやすい構造。そして、クロスする形で靴紐が通っているおかげで紐の締め付け具合の調整もし易くなっています。

アッパーは硬めで圧迫感はなく足をしっかりと包み込み、かつ前足部にはゆとりがあるため長時間履いて走っても痛みが出にくいシューズです。

足幅が広くワイドモデルでないと履けないという方も「Cloudstratus」は一度足を入れてみる価値アリなシューズです。

気になる耐久性は

購入から2ヶ月、普段履きとしても使用＋約100kmほど走った後のシューズの様子です。